消化器内科・外科—リハ栄養を中心に

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消化器内科・外科—リハ栄養を中心に
大串幹
JOUNAL OF CLINICAL REHABILITATION Vol.23 No.1 2014.1 P78-86


 リハビリテーションと栄養という観点から,消化器疾患を中心として栄養管理のプロセス・栄養評価・肝移植症例を基にアルブミンの値まで触れている内容である.

 栄養とリハビリテーションを関係づける文献は,サルコペニアを中心としたものが多いが,リハビリテーション栄養として紹介されているおり,高齢者と関わるセラピストに一度は目を通して欲しい内容だと思う.

 リハビリと連携しての栄養管理プロセスや日本で使用されている主観的包括的アセスメント(subjective global assessment:SGA)の評価表の図と説明も紹介されているので参考にして欲しい.


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・ 栄養障害のある患者様に対して,栄養管理なしの状態で負荷を伴うリハは逆効果となる事がある.
リハ栄養=機能改善目的でのリハ+栄養改善目的での栄養管理
:個人的にはあまり聞き慣れない言葉ながら,考え方が面白く,低栄養の患者様の運動療法において,機能改善のみで運動効果の判定が難しい場合がある.基本の部分ながら,うまくまとまった一言だと感じた

・ 生体肝移植における運動負荷
アルブミン値 2.5 を一つの基準として運動負荷を調整する.
:数値以下は軽度な運動療法で,数値以上はレジスタンストレーニング等,詳細は是非文献を確認して欲しいと思う.

 本文献で一部触れている部分に,腸が機能している患者様の基本は口からの栄養摂取である事に非常に賛同する.栄養の分野では管理栄養士など,医師も含めた専門職との話し合いが重要であると改めて感じた.
記事:ひわ

便失禁の診断と治療

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便失禁の診断と治療
味村俊樹
消化器科,46(6):607−617,2008







 便失禁について疫学調査結果,診断・原因・検査法・治療法が端的に書かれている内容である.

 便失禁について基本的なポイントから抑えてある為,便失禁導入として非常に有用な文献であると感じる.

 便失禁の原因と障害に関与している因子が表にまとめられている為,この表を一読するだけでもお勧めしたい.

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・ 英文文献:一般住民の1割強〜15%が便失禁を有する
本文献での疫学調査(65歳以上対象):7.5%が便失禁を有し,2%が毎日悩まされている.
:尿失禁と同じく,便失禁も身近に起こりうる可能性が高いと,文献を読めば読むほど感じる.ニオイも含め,羞恥心が行動範囲を狭めていると考えられる.Drだけでなく,Ns,CW,セラピストも含めた現場スタッフが,「便失禁」と結果を捉えるだけでなく,原因を考える事が重要な要素だと思う.

・ 便失禁は腹痛や嘔吐と同様に症状名であり,原因が多数の病態に存在しうる事を明記する必要がある.
:非常に端的な文章ながら,あくまで現象と疾患を区別して記載する必要性を改めて感じる.

 便失禁に関して,私を含め対応に困るセラピストが多いと思う.味村氏が「はじめに」で,「日常に多大な影響を及ぼす病態ながら医療機関を訪れる事は少なく,良性の疾患も患者の羞恥心をおいて,症状が改善する可能性があるという認識が,患者だけでなく医療関係者でも低い為と考えられる.」とある.だからこそ便失禁がなぜ起こってしまうのかを考え,臨床に活かす必要性があると思う.
記事:ひわ