リンパ浮腫に対する理学療法

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リンパ浮腫に対する理学療法
小野部純,山本優一,古澤義人
理学療法 第31巻 第10号 2014.10 P1014-1024







 リンパ浮腫におけるセラピストに求められる,保存療法・外科治療,評価,治療に関して,症例検討も含めて紹介されている.

国際リンパ学会によるリンパ浮腫の定義
「リンパ輸送障害に,組織間質内の細胞性のタンパク処理能力不全が加わり,高タンパク性の組織間液が貯留した結果に生じる臓器や組織の腫脹」
疾患知識として表1の病期の分類は文献を参考にして欲しい.

 評価方法として治療前のチェックから,評価,スキンケアや生活指導,用手的リンパドレナージに関して,図を用いて紹介されているので,非常に分かりやすい内容である.

 症例を含め文献内で紹介しているので,どのように評価,判断し治療プログラムを立案,施行するのかについて,第一線で戦っているセラピストの考えを参考にして欲しいと思う.


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・ リンパ浮腫治療効果判定
効果判定の統一された基準は見当たらない
:この文献の読みどころの一つとして,小野部氏が治療判定の指標としている周径値から肢体容積値を算出し,朝夕の記録により肢体容積の変動を捉え,減少量と日内変動量により評価指標とする方法が紹介されている.

図が多く非常に理解しやすい内容のため,リンパ浮腫治療に関わるセラピストの為の入り口のような内容の文献であり,広い分野を網羅しているので,導入テキストとして文献をお勧めしたいと思う.
記事:ひわ