小児メタボリックシンドローム

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小児メタボリックシンドローム
岡田知雄
PTジャーナル・第48巻第5号・2014年5月 P457-461






 小児のメタボリックシンドロームについて,病態的特性,幼児期肥満の概要から運動処方とその注意点まで書かれている.

 小児のメタボリックシンドロームはメディアを含め,耳にし始めたように感じるが,成因が運動不足・栄養過多が関係している.日本の肥満出現率が30年位で3倍程度に増加傾向との事だが,つまりはinが多くoutが少ないという言葉に落ち着く.

 実際に運動プログラムを立案する際の運動強度について書かれている為,是非参考にして欲しいと思う.文献を読んでいて,参加型の運動方法立案が特に小児の運動療法には重要であり,セラピストが再考するべき分野であると思う.

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小児メタボリックシンドロームの対策
・ 環境整備:食べ物をしまう,ジュースを買わない
・ 運動習慣:親と運動
・ スクリーンタイムの減少:つまりはテレビの前から離れる
:あまりにも当たり前の事ながら,概ね両親の生活に類似するか,子供一人の時間が長い為,テレビの前から閉じこもり生活を助長しているように思う.一般論ながら,スマホ使用時間の延長も子供の肥満に関しているように思う.両親と共に生活習慣を見直す他対策は難しいようである.

 文献内でも高度の肥満を減らす事に対し,国家レベルでの環境整備を要するという部分は,文献を読んでいて理解はするが,家庭環境の見直しや親である大人への教育等,国だけでなく個人としての対策すべき点も多いと思う.肥満が社会問題となるのであれば,なおさらセラピストの職域という部分も含めて再考する必要があると感じる.

 新聞記事のような概略に肥満児の実数や増加率等が図と共に説明している為,読みやすい内容であり,メタボリックシンドロームは大人だけの問題ではないという社会情勢を知るきっかけになる文献である.
記事:ひわ