2型糖尿病患者の感情負担と療養行動との関連

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2型糖尿病患者の感情負担と療養行動との関連
大武聖,中村好男
総合リハ・42巻7号・2014年7月 P341—347






 30〜40代の2型糖尿病患者の食生活・運動・通院及び活動量,糖尿病に対し感情負担との関連性を調査した内容である.

 要旨を読む事で,研究結果・結論に関してすぐに理解が出来るほど,わかりやすくまとめてある内容である.

 2007年の国民健康・栄養調査により,2200万人以上のヒトが糖尿病予備・糖尿病群である事は驚きである.人口の5・6人に1人の割合で糖尿病を有している可能性がある事から,本文献の30〜40代に的を絞った研究内容を理解する事は重要だと思う.

 直接内容とは関係ないが,インターネットによるアンケート調査という部分が,インターネットが世に広まっている証拠であり,今後このような研究調査は増えてくるものと考える.研究方法の汎用という側面では非常に意味のある文献だと思う.

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・ 30〜40代男性では時間的余裕がない,外食の機会が多い等の理由で食事要素及び生活サイクルを含めて問題が発生している.
:今までの食生活を変えたくないという思いが,糖尿病に関する感情負担を与えている可能性があると考察されているが,その行動変容を起こす事を拒む故に症状の慢性化に繋がっていく者とも考えられる.

 2型糖尿病に関して,疼痛や症状が目に見えて生じるまでには時間がかかると言われている.しかし,糖尿病症状が露見してからでは対処が対症療法のみになってしまう可能性が高い.この研究結果からセラピストがどう理解するか?何を感じるか?若年者の糖尿病に対してどのような対策をとっていくのか?が今後,セラピストがぶつかる問題であると感じる.
記事:ひわ



posted by ひわ at 22:47Comment(0)糖尿病

理学療法に関するガイドラインup date−糖尿病

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理学療法に関するガイドラインup date−糖尿病
片岡弘明
PTジャーナル・第52巻第5号・2018年5月 P453-462






 糖尿病の疾患による概要から症例検討を通じて評価・プログラム立案まで紹介している内容である.

 糖尿病の知識や普段の臨床に対して,症例を挙げる事により,ガイドラインの活用の仕方が説明してあり,実例指南書という読み方をして欲しい.特に治療プログラム立案部分は,ガイドラインの推奨グレードも記載している為,頭の中の「なるほど」を掻き立てられる流れとなっている.

 図を用いて紹介されているアプローチ方法はスタンダードな方法ながら,その治療期間を6ヶ月という期間を見越して(セルフエクササイズを含む)難易度の設定から運動方法の設定を行っている考え方の視点が,この文献の面白い部分であり,読みどころだと思う.

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・運動意欲だけじゃなくて,苦手意識があるのか?を問診する
:運動意欲に関して尋ねる事は多いものの,何に対して苦手意識を持った方なのかを問診する必要がある.2型糖尿病の場合,生活習慣から生じる可能性が多分にあると考えられている.現在の生活から変化が生じる為,「苦手意識」はセルフエクササイズ継続を含めて,大きな障害となる可能性が高い.患者の指導の根幹をなす,如何に,継続してもらえるか?を考慮するポイントは多く,続ける習慣に変わるまでに,患者との双方の意見交換が重要になると思う.

 「おわりに」にあるようにガイドラインは糖尿病の治療を考える上での非常に有効なツールと書かれており,だからこそセラピストはガイドラインのグレードを考慮した上で,評価・臨床推論・アプローチをする習慣と力をつけていかなければならいないと改めて感じた.
記事:ひわ



posted by ひわ at 22:44Comment(0)糖尿病

糖尿病管理と低血糖対策

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糖尿病管理と低血糖対策
三浦平寛,上月正博
JOUNAL OF CLINICAL REHABILITATION Vol.24 No.4 2015.4 P378-383






 糖尿病管理,低血糖をキーワードとして,基礎からリスク管理まで説明している.

 リハ医に対しての内容であると「おわりに」に述べられているが,わかりやすくセラピストにも理解しておく必要な内容だと思う.

 セラピストの文献では糖尿病に対してどのように運動療法を考えていくか?が中心ながら,この文献では糖尿病に対する運動療法の中止基準が明確にしている部分が面白い部分だと感じた.(文献内では表2にあたる)

 糖尿病と合併症の管理という項目では,動脈硬化疾患・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経症・糖尿病性腎症・糖尿病性足病変に対して,簡略な説明,治療薬,低血糖時の関係性,インスリン療法も含め,基礎からリスク管理まで紹介されているので,忙しいセラピストもこの部分は一読をお勧めしたい.

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・ 2013年厚生労働省の調査
糖尿病を強く疑う方:おおよそ950万人
糖尿病の可能性がある方:おおよそ1100万人
:合計で2000万人以上が糖尿病の可能性があるとされている.日本国民の人口の約1/6が糖尿病の可能性があり,だからこそセラピストは糖尿病の管理とリスクである低血糖も理解する必要があると思う.

「いわゆる健常者では運動後に血糖値の変化が起こりにくく,糖尿病患者では運動負荷を考慮しないと低血糖発作によるリスクがある」この部分が明確にされているので,「 」の説明が曖昧なセラピストは糖尿病の理解も含め,見識を広げるべきと強く感じた.
記事:ひわ



posted by ひわ at 07:00Comment(0)糖尿病