過活動膀胱とメタボリックシンドローム

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過活動膀胱とメタボリックシンドローム
鈴木康之
泌尿器ケア 2010 vol.15 no.11 P96







 泌尿器科のトピックスとして、過活動膀胱とメタボリックシンドロームの関係性を端的に説明している。

 トピックスとして紹介ページであり、有用な情報のみ端的に記載されており、1ページなのですぐに目を通す事が出来る。

・ 過活動膀胱の定義
:尿意切迫感の症状症候群で、頻尿と夜間頻尿を伴うもの
(原因不明にいきなり激しい尿意におそわれる)


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過活動膀胱
日本人12%以上(800万人以上)
欧米人15%以上20%未満

過活動膀胱のリスク因子
加齢、メタボリックシンドローム
(メタボリックシンドロームに関しても加齢と関連している)

 メタボリックシンドロームによって、高血圧・高脂質血症・空腹時高血糖から心筋梗塞や脳梗塞に起因しやすくなるため、脳梗塞等の器質的な変化に伴い過活動膀胱が生じる事を予防出来ると言われている。どうリンクしているのか詳しい医学的な機序は紹介されていない。

 セラピストとして過活動膀胱患者様に関わらせていただく際に考える事は、腹圧のかかりにくい起居動作、トイレまでの移動、ズボンの上げ下ろしと言う一連の動作効率を考える事が第一だと思う。そして、メタボリックシンドロームの運動療法から間接的な排尿ケアに繋がる部分も含めて、運動プログラム立案を考慮する必要があると思う。
記事:ひわ





中年女性の骨盤底筋訓練における収縮時の収縮感覚と筋運動について

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中年女性の骨盤底筋訓練における収縮時の収縮感覚と筋運動について
長島玲子・蔵本美代子・酒井康生・井上千晶
島根県立看護短期大学紀要 第11巻,9−18,2005







腹圧性尿失禁患者に対して,骨盤底筋体操の実地指導を行い,改善した例とそうでない例の運動療法取り組みの差異を紹介している.

腹圧性尿失禁と診断後に
1.シネMRIで状態の把握
2.骨盤底筋体操指導
失禁群の6割強は体操継続が困難 その内4割強は体操そのものの困難感


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・ 失禁群にのみ膀胱頸部の下降が見られる
→骨盤底筋の収縮が困難で,臀部・腹直筋による筋収縮の代償が起こり,腹圧が加えられている
:失禁群では骨盤底筋群収縮時に膀胱頸部の下降が生じ,骨盤底筋群の弱化から臀筋群・腹直筋の筋収縮の代償が生じ,腹圧が上昇するというプロセスが考えられる.収縮感覚の困難感は筋紡錘由来のものかは不明であるが,視覚によるフィードバックが安易でない事,触診がしにくい部分である事も考慮する必要性は高い.

・ 骨盤底筋群の収縮感覚が無いヒトが,失禁群に有意に多い
:失禁群には収縮回数・頻度増やすと言う安易な設定するのでなく,理解を促すような関わり方の重要性が示唆される.そのために認知機能の評価,どの負荷での運動設定を行うのかという部分に関しては,セラピストの専門性を活かす分野であると思う.

 運動療法の効果がフィードバックしやすいアウターマッスルでも,2〜3週の継続性を求められているのに対して,骨盤底筋群では収縮様式・タイミングも考慮する必要があると思う.だからこそ,長期の目線で関わる必要があり,コミュニケーション能力が求められる分野だと改めて感じる.
記事:ひわ




排尿支援のための下部尿路症状評価法

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排尿支援のための下部尿路症状評価法
今西里佳
OTジャーナル 46(5):445−449.2012






排尿支援をキーワードとして下部尿路疾患に対して,どのように評価をしてくのか,またその評価方法が説明してある.

 具体的な評価方法として,質問用紙・排尿日誌・残尿測定・ウィットチェック法があり,それぞれ表として例が紹介されているので参考にできる文献だと思う.

 測定データ解析からアプローチの検討にかけて,今西氏の考え方とアプローチ方法をどのように立案していくのかを文末に書かれているが,個人的にはもう少し今西氏の考え方に触れたいなと感じる量である.

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「なぜカテーテルが挿入されているのか,抜去予定はあるのか」
「どのような尿失禁でおむつを装着することになったのか」
:当たり前の事を疑問に持つ事の重要性が書かれており,セラピストとして忘れてはならない部分だと感じた.プロセスを考える事が一つの評価であり,治療に繋がる.

・水分摂取量と食事水分量を確認して,尿量が1〜1.5Lとなるように,飲水指導及びカフェイン摂取制限で調整する.
:飲水指導を行うという考え方はすぐに思いつくが,尿量の調整にカフェインの摂取も考慮しなければならないという部分が,聞いて腑に落ちた感覚になった.嗜好品であるコーヒーや紅茶だけでなく,緑茶の量も考慮する必要が出てくるため,患者様への説明も重要になると思う.

 環境設定や福祉用具の活用・下衣更衣の工夫に加え,パターン排尿誘導と共に動作練習を行う事が,日常生活の直接的改善に繋がると思う.勤務している施設・病院の立ち位置にもよるが,セラピストとして日常生活をどのように介入していくのか?を考察する事の重要性を改めて感じた.
記事:ひわ