心臓疾患を有する脳卒中のリハビリテーション

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心臓疾患を有する脳卒中のリハビリテーション
牧田茂
JOUNAL OF CLINICAL REHABILITATION Vol. 23 No.4 2014.2 P124-130






 心疾患を有する脳卒中の運動に対するエビデンスから罹患率,症例を含めた検討がなされている.

 日本循環器学会から発表されているガイドラインと,各分野での研究結果を紹介しているため,「心臓疾患を有する脳卒中のリハビリテーション」についての最近の知見という意味で,一読をお勧めしたい.

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・ 運動による心臓リハの効果
最高酸素摂取量 15−25%増加
(末梢循環・骨格筋代謝・機能改善が主要因)
:文献では,そこから詳しいその他の効果や生命予後について書かれている.酸素摂取量そのものが,上記3要素の改善には負荷の調整も運動を選択する上で重要である.

・ 繰り返しの運動による一定負荷量からみた心拍数・収縮期血圧の低下から,心筋の酸素消費量が低下する.運動麻痺による運動効率が低下している場合,心臓に対して高負荷になりやすい為,装具・杖は早期から使用することが望ましい.
:運動効率が下がることで,心筋への負担は強くなることは容易に想像出来るが,内科疾患の状態に合わせて,独歩の時期を考えて行く目線はリスク管理の上でも重要だと感じた.

 維持期のリハビリテーションの項目で牧田氏も書かれているが,保健算定超え患者では継続的なリハは難しく,介護保険下での範疇となる.介護保険の整備及び心疾患を有する場合の医療保険での対応への課題定義がなされている.国家の社会保険の立ち位置で,セラピストも関われる範囲が決まってくる事を忘れてはならない.個人でも現状の保健制度に関して意見を持つ重要性を改めて感じる.
記事:ひわ