上肢運動器疾患における術後の痛みの予測因子

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上肢運動器疾患における術後の痛みの予測因子
平田淳也,井上桂子,山本智代,有田清三郎
作業療法・33巻2号・2014年4月 P148-155






 上肢運動器疾患において術後疼痛の予測と心理因子との関係性について,書かれている内容である.

 疼痛の伝導路である内側・外側系の説明からどのように情動的な側面に影響するのかという理由も書かれているのが,この文献の面白い部分だと思う.
さらに,上肢運動器疾患術後にフォーカスして情動との関係は非常に面白く,

 上肢運動器疾患に特化した疼痛の予測因子という考えが,医学モデルとしての治療効果を考える上で重要だと文献を読んでいて感じた.

 上肢運動器疾患術後を担当する機会がある忙しいセラピストでも,アブストラクトと考察だけは目を通して欲しい内容である.

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予測因子としての測定内容
・ 不安感
・ 抑うつ
・ 破局的な思考
・ 疼痛の強さ
:それぞれの評価が定量的に評価し,考察してあるので,評価スケールの定量化は重要であり,考慮すべき因子である.術後の患部の直接的な疼痛だけでなく,情動を予測する上で上記の測定は,知っておく必要性が高い.身体機能にだけ目を向ける事で,治療・ケアの可能性を狭めてしまうように思う.
 まず破局的思考などの言語の理解,どのように情動が疼痛と関係しているのか等の把握も重要だと思う.

 その他疾患部分と情動の関係性ではどうか等,医学的な好奇心がくすぐられる部分もあり,平田氏の今後の発展した研究に関して心待ちにしたい.
記事:ひわ



posted by ひわ at 23:09Comment(0)疼痛