虚弱高齢者の身体活動の意義およびその取り組みの実際と効果

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虚弱高齢者の身体活動の意義およびその取り組みの実際と効果
村田伸,岩瀬弘明,大杉紘徳
理学療法 第32巻 第2号 2015.2 P136-1143






 虚弱高齢者へセラピストとして関わる意義,効果,留意点に加え,実際の症例を提示して書かれている.

 虚弱高齢者への関わり方として,リスク管理を把握する事,わずかな日常生活の変化が加わる方法が具体的に書かれている.特に市販の体重計を用いたトレーニング方法・評価方法が紹介されている為,参考になる施設も多いと思う.

虚弱の定義(Friedら)
体重減少,握力低下,疲労,歩行速度低下,身体活動量減少のうち,3項目以上が該当する際は虚弱と定義されている.

 虚弱高齢者と関わる上で何を考えるべきかというヒントが書かれている為,忙しいセラピストは,まずは「はじめに」「図1」「おわりに」を一読して欲しいと思う.

 留意点に関しては身体的側面,精神・心理的側面に分けて書かれている為,リスク管理の参考にお勧めしたい.

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・筋力トレーニングの効果
高齢者のトレーニング単独の効果とADL能力・QOLの改善に関するエビデンスは明らかではない.
:筋力トレーニングの限界と本文献中には記されていたが,この文章が全てのヒトに筋力がつけば,全てがうまくいくわけではなく,生活活動の変化のきっかけでしかないと,自分が考えていたことに対しての証明となるような文だと思う.

 セラピストとしてICFの視点を考えつつ,活動と参加を視野に入れ,身体活動量を増加するためには,直接的環境とインフォーマルのサービスを含めた環境設定と,個別性のプログラムを立案する事が重要であり,まさにセラピストとして捉え考えるべき点だと読んでいて感じた.
記事:ひわ