慢性疼痛

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慢性疼痛
小川節郎
JOUNAL OF CLINICAL REHABILITATION Vol.22 No.3 2013.3 P257-264






 慢性疼痛について,患者の特徴,問診事項から診察・治療・診断書の書き方まで網羅している内容である.

 Q&Aが内容をうまく要約してあるので,時間のないセラピストは慢性疼痛について是非要約だけでもお勧めしたい.また,疼痛に対して侵害受容性疼痛が強い場合,神経障害性の疼痛が強い場合,心因性疼痛が強い場合と,疼痛で分けてある為,非常に面白い内容だと思う.

 VASやNRSだけでなく神経障害性の疼痛スクリーニングツールや精神医学的な簡易質問票が紹介されている為,セラピストも問診の際にどのような事を聞くべきなのかを参考にして欲しい.

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・ 心因性疼痛が強い場合
(特に交通外傷の際には)心理的や社会的な問題が疼痛の持続,増強に関わる為,BS-POPによる評価が重要となる.
:心因性疼痛に関して治療・話の傾聴・後遺症による不満等により疼痛を複雑化している事がわかる.医師だけでなく,1単位という決まった時間に,セラピストが関わる事が出来る為,医師への情報提供やニーズの確認は行う必要性が高いと思う

・ 慢性疼痛の場合,目標設定が重要
根治は難しい為,治癒を目標とせず,「何が」「どのくらいまで」が重要な要素となる.
:対症療法でなく,ヒトと関わる事の重要性を強く感じる.そのヒトがどのように何を目標とするのかを,話を傾聴しつつ患者様と決める事は,普段のリハビリテーション行うのと変わりはない.慢性疼痛時には特に重要となる事が文献を読んでいてひしひしと伝わる.


 交通外傷に伴う慢性疼痛について新しい発見の多い内容であった.特に交通外傷に伴う疼痛では,疼痛の緩和に関して人間関係の構築が重要な要素であり,非常に納得できる内容である.
記事:ひわ



posted by ひわ at 18:04Comment(0)疼痛