切断者のスポーツ参加と理学療法—陸上競技の支援

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切断者のスポーツ参加と理学療法—陸上競技の支援
駒場佳世子、臼井二美男
PTジャーナル・第46巻第7号・2012年7月 P614-616







 切断者の陸上競技のルール説明、走行用義足の紹介、切断者陸上チームに参加したセラピストの活動・理学療法士の行ったことが紹介されている。

 確認、評価するポイントは一部違えども、評価・推測・アプローチ・考察・再評価するというプロセスは変わらない。

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1. 走行用義足について
大腿切断者の走行・跳躍種目
・油圧式膝継手が多い(レスポンス、耐久性の点より)。
・板バネの長さじゃトップスピード時の健側に合わせる。
・足底にスパイク装着して、地面と摩擦を増やす。
2.走り幅跳びでは義足側からの踏切が主流
3.義足の問題点
 ・義足は回内外、内外転が生じないので、接地面積が減りカーブが難しい。
 ・上記のため、反発力が減って転倒しやすい。
・ 歩幅の微妙な調整が難しい。

:のため、走り高跳びでは健側からの踏切が多い等の情報が紹介されている。文献を読んでいると、「確かに」と思うところが多いが、私を含め知らなかったと思わせる内容が非常に多い。

この文献を読んで、
・ パラリンピックもどんどんテレビ放送してほしい。
・ オリンピックと開催を同時にすれば駄目なのか。
という当たり前の疑問を持った。内容からずれましたが・・・。
記事:ひわ



排尿支援のための下部尿路症状評価法

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排尿支援のための下部尿路症状評価法
今西里佳
OTジャーナル 46(5):445−449.2012






排尿支援をキーワードとして下部尿路疾患に対して,どのように評価をしてくのか,またその評価方法が説明してある.

 具体的な評価方法として,質問用紙・排尿日誌・残尿測定・ウィットチェック法があり,それぞれ表として例が紹介されているので参考にできる文献だと思う.

 測定データ解析からアプローチの検討にかけて,今西氏の考え方とアプローチ方法をどのように立案していくのかを文末に書かれているが,個人的にはもう少し今西氏の考え方に触れたいなと感じる量である.

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「なぜカテーテルが挿入されているのか,抜去予定はあるのか」
「どのような尿失禁でおむつを装着することになったのか」
:当たり前の事を疑問に持つ事の重要性が書かれており,セラピストとして忘れてはならない部分だと感じた.プロセスを考える事が一つの評価であり,治療に繋がる.

・水分摂取量と食事水分量を確認して,尿量が1〜1.5Lとなるように,飲水指導及びカフェイン摂取制限で調整する.
:飲水指導を行うという考え方はすぐに思いつくが,尿量の調整にカフェインの摂取も考慮しなければならないという部分が,聞いて腑に落ちた感覚になった.嗜好品であるコーヒーや紅茶だけでなく,緑茶の量も考慮する必要が出てくるため,患者様への説明も重要になると思う.

 環境設定や福祉用具の活用・下衣更衣の工夫に加え,パターン排尿誘導と共に動作練習を行う事が,日常生活の直接的改善に繋がると思う.勤務している施設・病院の立ち位置にもよるが,セラピストとして日常生活をどのように介入していくのか?を考察する事の重要性を改めて感じた.
記事:ひわ



人工股関節置換術術後患者の骨盤アライメントと歩行中の重心移動の関連性

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人工股関節置換術術後患者の骨盤アライメントと歩行中の重心移動の関連性
南角学,坪山直生,秋山治彦,安藝浩嗣,中村孝志
理学療法学 第37巻第1号 P29-34(2010年)







 題名のごとくTHA術後患者様の骨盤アライメント・歩行中の重心移動がリンクしている事を評価し,考察されている内容である.

 THA術後患者様を床反力計・3次元動作解析装置を用いて,重心移動幅・重心移動のパターン・歩行速度と一歩行周期,重心の仕事量を計測して,重心の動揺幅と骨盤アライメントとして骨盤前傾角度を算出して考察している.

 結論では重心移動と骨盤アライメントの関連性から評価・アプローチが重要である事は感覚的にも理解できるが,「どのように関連性があるのか?」という部分の考察をTHA術後のリハビリテーションに関わるスタッフに一読を勧めたい.

残った疑問!
・ 徒手筋力テストにおいて術後の術側股関節外転・伸展筋出力poor,術側股関節屈曲fair
:徒手筋力テストにおけるfairとzero,trace以外の結果では,主観的な評価のため肢位によっての誤差が生じてしまう為,再現性を高める為に是非,評価肢位まで知りたいと感じた.

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・ 臥位でのX線画像(股関節正面)骨盤アライメントと重心移動からみた歩行能力と関連している.
:術前の画像診断だけでなく,術後の画像情報が運動療法プログラムを立案する際に重要な情報である事を,現場スタッフは常々感じている事だと思う.経験だけに頼らず,画像からの身体情報を収集する習慣の重要性を改めて感じる.

 THA術後の重心移動パターンやその代償をとる為のプロセスを,大型機器を用いて,さらに複雑な計算から現状を紹介している文献だが,多大なる時間を要した事と思う.その時間を要した研究情報を共有し,自分の職域で活かす事は医療職として当然であり,重要である事を改めて感じる.
記事:ひわ